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口唇ヘルペスになったら何科に行くべき?

薬を飲む女性

口唇ヘルペスは、一般的に単純ヘルペスウイルス1型に感染する事で発症します。
近年ではオーラルセックスの普及により性器ヘルペスを発症させる単純ヘルペスウイルス2型によっても口唇ヘルペスを発症するケースが増加傾向にあります。
口唇や口腔内の水疱や潰瘍ではウイルスの種類を区別出来ないので、何科を受診すべきか迷ってしまいますが、唇の周辺や口腔内及び喉に水疱や潰瘍、炎症が発症している場合には皮膚科及び内科で受診する必要があります。

口唇ヘルペスは、唇周辺や口腔内及び喉の水疱や潰瘍及び炎症などは10日前後で自然治癒するケースが多く、唇周辺の水疱や潰瘍を目立たなくする為の透明なコンピード口唇ヘルペスパッチなども販売されています。
しかし、唇周辺に傷跡が残るだけで無く重症化する事も少なくないので皮膚科及び内科で受診する必要があります。

治療内容としては、基本的に問診や触診による診断が行われ、抗ウイルス化学療法剤の点滴や塗り薬及び飲み薬の3種類の治療方法が用いられています。
ヘルペスウイルスの抗体を検査する為の血液検査が行われるケースもあります。

口唇ヘルペスの治療には、ウイルスの増殖時に必要なDNAの複製を阻害するアシクロビル系やファムシクロビル系の抗ウイルス化学療法剤を含有している塗り薬や飲み薬が用いられる事が多いです。
特に飲み薬においてはアシクロビルの吸収力を高めたバラシクロビルを主成分とするバルトレックスを1回1錠、1日2回の服用を5日間継続します。
飲み薬は、服用の翌日には医薬効果を実感する感染患者が多く、3日目には水疱や潰瘍が鎮静化するとされていますが、唇周辺の水疱や潰瘍が発症している時にはテラマイシンやテラコートリルを含む塗り薬が処方されています。
口唇ヘルペスは、1度感染するとウイルスの人間の細胞への親和性の高さから完全に死滅させる事が出来ず、一生涯ヘルペスウイルスを体内に保有する事となります。
何らかの理由により免疫力が低下すると何度でも再発する事があり、特に性器ヘルペスに対しては1年間に6回以上再発する感染患者に対しては再発抑制治療に保険が適用されています。
再発抑制治療の治療内容は、1日1回バルトレックス1錠の服用を2カ月から最大1年間継続する治療法ですが、口唇ヘルペスの場合には保険適応外となるのでバルトレックスを常備薬として手元に置いておく感染患者も多くいます。

性器ヘルペスの場合は女性は婦人科、男性は泌尿器科へ

性器ヘルペスは、皮膚科もしくは内科を受診する口唇ヘルペス同様に何科で受診すべきか迷ってしまいますが、男性の感染患者の場合は泌尿器科で受診し、女性の感染患者の場合には頻尿器科では無く産婦人科で受診すべきとされています。
女性の感染患者は、男性に比べて感染初期に無症候な感染患者が圧倒的に多く、発症に気付いた時には感染域が子宮や卵巣に拡大している事も少なくありません。
頻尿器科では無く産婦人科で適切な処置を早急に受ける必要があるされています。

女性の性器ヘルペス感染患者は、感染に気付いた時には膣を経て子宮や卵管、卵巣にヘルペスウイルスの感染が拡大します。
子宮頸管炎や子宮内膜炎、卵管炎などを発症するだけで無く耐えられないほどの激痛を引き起こす骨盤腹膜炎や排尿障害を伴う髄膜炎などの重篤な合併症を発症するリスクが高めるとされています。
子宮がヘルペスウイルスに長期感染する事で子宮頸癌の発症リスクを著しく高くするとされているので、女性の性器ヘルペス感染患者は産婦人科を受診するべきだとされています。

男性の性器ヘルペス感染患者は、子宮や腹膜など体の深部まで感染する女性の感染患者とは異なります。
基本的に生殖器陰茎の先端部や包皮内側、おしりなど体の外部にヘルペスウイルスが感染しているので口唇ヘルペス同様に皮膚科の受診も考えられますが、生殖器官や排泄器官を専門とする頻尿器科の受診が望ましいとされています。
性器ヘルペスの治療は、男性の陰茎や女性性器外部、お尻などの水疱や潰瘍に対しては口唇ヘルペスの治療内容と同様に抗ウイルス化学療法剤を含む塗り薬が処方されます。
体内のウイルスを減少及び活動を抑制する為に抗ウイルス化学療法剤の飲み薬を5日間から10日継続服用します。
飲み薬においては1日5回と服用回数の多い従来の抗ウイルス化学療法剤よりも1日2回の服用で充分な医薬効果が得られるバルトレックスの処方が多くなっています。